文野先生の論文が掲載されました。

2021年12月06日

 本学理学療法学科 文野住文講師 執筆の英論文「Thenar muscle motor imagery increases spinal motor neuron excitability of the abductor digiti minimi muscle」が国際誌「Frontiers in Human Neuroscience (IF = 3.169)」に掲載されました。

 ヒトが1本ないし数本の指を曲げようと力を入れると、不随意的に意図しない他の指にも力が入るという現象が生じます。これは"enslaving現象"と呼ばれ、バイオメカニクス的要因と神経学的要因の大きく2つが関与するといわれています。

 文野講師と同学科の鈴木俊明教授は、運動イメージと脊髄運動神経をテーマに研究を行っており、先行研究で得た経験から運動イメージの特性を応用することでこの現象の神経学的メカニズムを解明しようと試みた結果、enslaving現象の神経学的メカニズムにおける脊髄レベルの関与が明らかとなりました。さらに本研究と先行研究から、運動イメージと随意運動は脳や脊髄レベルで多くの神経基盤を共有していることが分かりました。

 本研究結果は、将来、手指の運動制御に関わる神経生理学的メカニズムを詳細に検討していくための重要な知見になると考えています。是非、ご一読下さい!

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